common

Artist

Jacqueline Surdell

1993年、アメリカのシカゴ(イリノイ州)生まれ。現在もシカゴを拠点に活動。

現在、アメリカで3番目に大きい都市となったシカゴの産業や労働、そして中西部の気骨精神の歴史は、サーデルの作品のなかで重要な役割を果たしています。サーデルのポーランド人の祖父は、ヘッジウィッシュ(シカゴの南側に位置する地区)の製鉄所で働いていましたが、その一方でオランダ人の祖母は現在も風景画家をしています。こうした肉体労働と精神的労働のあいだに確立された二項対立は、幼い頃からサーデルに影響を与えました。祖父から聞く製鉄所での数々の物語、たとえば巨大な溶鉱炉の操業や混沌とした溶解炉の現場、そしてそこで負った負傷の話は、自分が野草畑ではしゃぎ、その傍らで祖母が色鮮やかな風景画を描いた記憶と一緒に昇華されていきました。この両者の組み合わせによって、サーデルは早くから生活と仕事、身体と労働、産業と工芸、そして高尚な伝統がある野外風景画を融合するような芸術観を生み出しました。サーデルの制作実践や身体、聖域、そして精神のあいだにある複雑な領野には、こうした親密な家族の思い出が影響を与えているのです。

Selected Artworks

fairs

[object Object]

EASTEAST_

17 Feb–19 Feb 2023